こんばんは
最近、NetflixのLAST KINGDOM を見ています。面白いドラマは続けて見てしまいます。
久しぶりに海外ドラマにはまっています。
ラストキングダムは、バーナードコーンウェルの小説のサクソンストーリーシリーズに基づいた英国の歴史小説テレビシリーズです。2015年にBBCAmerica、 BBC Twoで初公開され、2018年にNetflixで初公開されました。
西洋史にはかなり疎い私ですが、少し調べてみました。
イギリスの古代・中世史を少し調べましたが、グレートブリテン島には紀元前9世紀ころから紀元前5世紀ころにかけてケルト系民族が侵入してきました。
紀元前55年ローマのユリウス・カエサルがグレートブリテン島に侵入し、西暦43年ローマ皇帝クラウディウスがブリテン島の大部分を征服しました。ローマ帝国時代のブリタニアはケルト系住民の上にローマ人が支配層として君臨しました。
ただしローマの支配はブリテン島北部のスコットランドとアイルランド島には浸透せず、ケルト系住民の部族社会が続きました
5世紀になって西ローマ帝国がゲルマン系諸集団の侵入で混乱すると、ローマ人はブリタニアを放棄しました。ローマの軍団が去ったブリタニアはゲルマン人の侵入にさらされることになっていきます。
ゲルマン人のアングロ・サクソン諸部族がブリタニアに侵入し、グレート・ブリテン島南東部を征服しました。この結果、この地域には後世アングロサクソン七王国と呼ばれるようになる小国家群が成立します。
このブリテン島南部の小国家割拠状態の中から次第にイングランド地方が形成されていきました。イングランドの名称はアングロ・サクソン諸部族の中のアングル人に由来します。
一方、ウェールズにはゲルマンは浸透せず、ローマから取り残されたケルト系の住民が中世的世界に入りました。スコットランドとアイルランドもゲルマンに征服されることなく、ケルト系部族国家が継続し、それぞれの地域はこの頃から次第に独自の歴史性をもって分離していくことになります。
アングロサクソン人は、5世紀から9世紀にかけて七王国と呼ばれる国家群を建設しました。アングロサクソン人の王国は9世紀の初めにこの中の一つであるウェセックス王国のアルフレッド大王によって政治的に統一され、この統一とほぼ同時にデーン人の侵攻が活発になりました。
ドラマの舞台は、この頃と思われます。
私が以前より疑問に思っていることがあります。それは、サッカーにしろラグビーにしろ、同じ国なのにイギリスが、イングランド、ウェールズ、スコットランドに分かれて代表チームを世界大会に出場させていることです。一つの国であるなら、より強い合同チーム、選抜チームを編成すべきであると前々から思っていました。
しかしイギリスの歴史を勉強すると、各々がそもそもルーツ、歴史が違う”国”どおしなのだということがよくわかりました。
そういえばラグビーワールドカップの時に聞いたウェールズ国歌(anthem) の歌詞のスペルが一部英語ではなかったのを思い出しました。
一つのドラマをきっかけに、英国の歴史の一部を、理解することができました。
またそれとは別にこのドラマは、アクションが豊富で、ストーリーも非常に面白く、登場人物一人一人を、生き生きとした人間として描いており、現在season 4の途中まで見ましたが、season 5も何とか観てみたいと思っています。皆さんも一度ご覧ください。