元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が12日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜・午前8時)に生出演し、今の政治家のコロナ対策を批判して、「ずっと小池(百合子都知事)さんだけではなく大阪府も政府も、今の政治行政は全部呼びかけだけで何とかしようとしているんです。ここがおかしいんです」と指摘されたようです。
私も、恐らくは皆さんもこう思っておられたのではないでしょうか。
「人流の抑制と小池さんはずっと言っていますけど、通勤で品川駅も東京駅もものすごい人混みですよ。百貨店だってものすごい人混み。あれを許しておいて、さあ人流を抑制しましょうとしても国民はバカじゃないんですから。あれやっているのに何で公園に行くのダメなのって、みんななるんですから」
又、政府が、厳しい人流抑制策をとるとすると「それは政治の責任になる。政治は責任を負いたくないから、それはやらないんですよ。呼びかけだけの対策なんて、全然効果がないと思いますよ」と橋下氏は、述べたとのことです。
私も以前からこのように思っていました。
一方ワクチン接種が遅いという指摘には、政府は感染者が少なくて臨床試験が日本でできなかったからと言い訳をしています。
累積感染者数
感染者が少ないといわれる東アジアや東南アジア諸国を選んで検索しました。
上のグラフから、感染者が少なくて臨床試験が進まなかったので、ワクチン接種が遅くなっているという政府の主張は、確かにその通りかもしれません。
政府は、本来なら専門家会議の先生方など専門家に依頼して、感染者の行動を徹底的に分析して、感染リスクの高い場所や場面をリストアップし、そこに対して重点的に人流抑制策を行うべきと思います。データを出す作業は、臨時に雇い入れした公務員や民間の組織に依頼すればいいと思います。業務が破綻しているという保健所に過度に期待するべきではありません。
国民の中には、もともとコロナのリスクが理解できない人もいると思いますが、多くの人は、政治家や官僚の言動において、自分たちが国民に要請することを、自ら守っていないのを見て、彼らに対する怒りの表れとして町中に人があふれている部分があるのではないでしょうか。
結局、呼びかけや今後の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置では、それほど効果は期待できないのではないかと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b70cb7f4550a99f71f06dc5095d20c98eaa63357
毎日新聞によると、菅義偉首相は12日の衆院決算行政監視委員会で、65歳以上の高齢者に対する新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について「6月末までには1億回分のワクチンを確保できるので、一日も早く終えることができるように取り組んでいきたい」と述べたとのことです。いつものやるやる詐偽でないことを、祈ります。
高齢者の接種が終われば重症者が減って病床ひっ迫が解消していくと思われますので、それまでの辛抱だと思いますが、高齢者の前に実際にワクチン接種をする医療スタッフへの接種も重要でしょう。
変異株も心配ですが、とにかくワクチン接種を一刻も早く国民に対して、完了すべきであると思います。