hiro-chinn の日記

医者として、日々の生活の中で思ったこと経験したことを、書かせていただきます。

突然の貧血

サブブログでの2記事目になります。

日記なので毎日書けて楽しいです。

医者には守秘義務がありますが、ブログにおいて、筆者は匿名ですので、特定はされないと思い自由に書かせていただきます。

筆者は多い時ですと、一日100人ぐらいの患者さんを拝見します。

50代くらいの女性の患者さんがおられて、骨密度検査を実施して同時に実施した血液検査の結果で、高度の貧血がありました。驚くことに、通常の半分程度のへモブロビンの値でした。以前にも時々ありましたが、偶然貧血で発見されるケースは往々にして悪性腫瘍、特に胃がんや大腸がんなどの場合が経験的に多く、近くの大規模病院に紹介したところ、直ちに入院になったとほかの患者さんに聞き、私も非常に心配していました。

その方が今日外来に元気にやって来られ、検査の結果は何も異常がなく輸血だけされ、退院してきたとのことでした。

 

このような症例は珍しいパターンであって、日頃患者さんには、「整形外科の外来に通われていても、全身をくまなく見ているわけではないので、ほかに重大な病気があってもわかりませんから、一年に一回はドックなどを受けておいた方がいいですよ。年配の人の半分はがんになりますから。」と筆者はよく言っています。

今回のケースは、まだ完全には結論がでていないと思いますが、ひとまず今のところ悪性疾患は見つかっていませんし、10年近く通っていただいている患者さんでしたので、元気な顔を見れて、大変安心いたしました。

これからも診療で経験したことなど、皆さんにどんどんお伝えしていきますので宜しくお願い致します。

 

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